看護師の配置基準について

現在の看護体制の配置は、患者が7人に対して看護師が1人で対応する「7対1」が基本だ。しかし、病院によっては、10対1や15対1などの配置などもあり、病院によって配置基準は異なるのだ。

また、それぞれの配置基準に対するメリットとデメリットもあるので、どの体勢が一番良いということはいえない。看護師1人が担当する患者の数が少なければ、看護師の負担は減る。しかし、1人の護師が担当する患者が多ければ、人件費は削減できる。とはいえ、患者には、重症者や軽症者など、病状に幅があるので、軽症者ばかりの病院と、重症者ばかりの病院の看護師の配置基準を同じように考えることはできない。したがって、看護師は自分の勤務先の特徴と人員の配置基準について、しっかりと知る必要があるだろう。

ちなみに、人手不足が深刻化している病院については、適切な配置基準を見たいていないところもあるようだ。そのため、看護師が担当する患者の数が規定よりも増えてしまい、患者1人に対するケアを十分に行うことができないというケースも発生している。しかも、そのような職場は前述したように、看護師の負担が大きくなってしまうので、離職率も高くなっている。

こうなると、質の高い看護ができないうえに、ますます看護師不足が加速するので、病院側もそこで働く看護師にも悪循環でしかない。このような状況下では、看護師は不満しかでなくなるので、もしも自分の職場がそのような状況にあると感じたら、転職も視野に入れるべきだろう。看護師の転職に特化した転職エージョントを利用すると、働きやすい好条件の求人を紹介してくれるので、ぜひ検討してみてほしい。