看護系の有効求人倍率は、2013年~2017年までは2倍以上になっている。なぜなら、看護師不足が背景にあるからだ。この状況は全国的なものであり、東京や大阪などの大都市であっても、まったく足りていないと言われている。
超高齢化社会の進行により、高齢者が増加することはほぼ確実だ。そのため、看護師の需要はこれからもますます高まることは必至だろう。中には、外国人労働者が看護師の仕事に就けば人手不足を緩和できるという考えもあるが、言葉の壁が妨げになっている。看護業務は、人命に関わるので、意思の疎通が円滑でなければ医療ミスが起きかねない。しかも、看護師の資格は、国家資格であり、誰でも簡単に取得できるわけではない。資格を取得するためには、大学や看護学校どで専門的な勉強をして、国家試験に合格する必要があるため、外国人にはかなりのハードルだといえるだろう。
ただし、これらの背景をプラスに捉えると、看護師の資格を持ち、平均的な看護師スキルを有する人材は、仕事探しには困らないということがいえる。しかも、看護師の仕事は定年まで一生続けられる仕事だ。昔は、看護師の仕事は3Kだと言う人もいたが、職場環境は改善されつつある。看護師の配置基準が適切な病院であれば、過酷な状況には陥らないだろう。
それに、給料に関しても、看護師の平均年収は一般的なサラリーマンの平均年収より高い傾向にあると言われている。しかも、患者から「ありがとう」と言われ感謝されることも少なくないので、やりがいもあるはずだ。したがって、安定した環境で働きたい人にとっては、資格取得にチャレンジしてみる価値はあるだろう。
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