その仕事の性質上、看護師は、深夜や早朝の勤務が珍しくない。しかし、深夜勤務の後の早朝勤務は非常に過酷であり、看護師がハードであるというイメージにも繋がっている。そんな中、日本看護協会では、交代制勤務に関する提言を発表した。これは、政府の働き方関連法を踏まえたものであり、看護師の負担を軽減させることを目的としている。
提言の具体的な内容の1つは、前日の終業時刻と翌日の始業時刻に11時間以上の休息を確保するというものがある。この仕組みが採用されると、深夜24時まで働いた看護師は、午前11時まで休憩を取れるということになる。また、提言の中には、夜勤自体も月8回以内に収めなければならないという内容も含まれているようだ。この提言が施行されれば、過酷な夜勤による心身の負担はかなり軽減されるだろう。
このような提言は、看護師の勤務状況を改善するときに、大きな影響を及ぼすだろう。しかし、働き方改革が人材不足に拍車をかけるという可能性も否めない。看護師の配置基準にも大きく関わってくるだろう。したがって、働き方を改善すると同時に、人材不足を補うための方策を考えることも重要だ。
また、看護師側からすると、勤務時間が減ることによって給与が下がってしまう可能性もある。看護師の働き方改革は、単に勤務時間を減らすというだけでなく、待遇自体をどう改善していくのかについても考慮すべきだろう。そして、病院ごとに看護師の待遇に大きな差があることもクリアすべき課題である。
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